休校になったけど受験は大丈夫?よくある質問コーナー

副校長の福田です。

新型コロナウィルスの影響で3・4・5月と長い休校期間が続きました。県内各高校の先生方は本当に大変だったと思われます。
長崎県庁前校でも、行政からの休業要請なども発令され、大パニックの中5月を迎えました。

当校の生徒諸君にも自宅での学習に協力してもらい、家でも授業や高速基礎マスターの演習など、休校期間を利用してよくがんばってくれました。電話やZOOMなどを使用して、毎週面談をオンラインで実施している中で、改めて生徒のみんなとのつながりを強く感じ、スタッフ一同うれしく思います。
また、この期間で数学ⅡBまで進んだ中学3年生も出てきました。当校内部でも頑張りによって差はでてきていますが、全国の高校生全体でみても、この期間にどれだけ自己学習ができたかによって大きな差が生まれているのではないでしょうか。週明けからは分散登校になるので、まだまだ巻き返すチャンスはあります。
このブログをご覧になった皆様はどう行動しますか?

さて、この休校期間に入ってから、内部外部に関わらず、入試に対する不安や質問を受け付けることが多くなりました。

①休校期間で授業が進まないと、学校で理科社会は終わらないのでは?

②これだけ休みが続いて、入試は予定通り行うのですか?9月新学期案も出ているらしいですが...

③今年度から共通テストに移行しますが、さらに対策が遅れているのでは?

特に多いご質問は以上3点です。
回答については個人の価値観等々も含まれますので、あくまで1つの意見としてご参考程度にされてください。

①休校期間で授業が進まないと、学校で理科社会は終わらないのでは?

①については十分可能性としてありえます。
学校によって多少の差はありますが、私の体感から長崎県の高3生の理科社会の履修完了が平均して10月中旬~11月初旬です。そこから共通テストの対策、これはまだ間に合う可能性があるにしても、2次試験に理社を使う生徒はかなり厳しいでしょう。学校の先生方も本当に大変だと思います。

おそらく夏休みや課外授業の時間を使ったりなど、学校の先生方は皆さんに不利になることは絶対無いようにしてくれると思いますので、そこは安心してください。
ただし、まとめでも後述しますが「受験は自分がするもの」です。周りのせいにしたり、周りがなんとかしてくれることを期待することは非常に危険です。自分がどうするのか?を考える方がいいでしょう。

②これだけ休みが続いて、入試は予定通り行うのですか?9月新学期案も出ているらしいですが...

②については、未来のことなのでなんとも言えませんが、私の予想では通常通り実施されるような気がします。
9月新学期にしてグローバルスタンダードにという案も前からあったものですが、このような社会システムの変更は数年かけて行うものです。仮に変えるとしたら入試だけでなく専門学校や就職など膨大な範囲での変更が必要になります。共通テストの移行も何年も前から準備してきて、それでも英語外部試験・記述式が見送りになるくらいです。
今年度から急に変更というのは無理があるのではないかと考えています。と言うよりも、なにより延期にならない前提で入試プランを組んでおくとどっちの方向に転んでも対応はできます。

③今年度から共通テストに移行しますが、さらに対策が遅れているのでは?

③については、生徒の皆さんから話を聞いても、学校でかなり対策が進められている(数年前とは違う)のは聞きます。特に、リスニングに対する対応が増えているのは感じます。

しかし、この共通テストで一番差がつくのは『情報量』です。情報量といっても様々あるのですが、例を挙げるならば、共通テストの試行調査の問題は手に入れましたか?共通テストの形式での問題演習はできていますか?
また、そのテスト形式においての受験生得点率や予想される大学ボーダーは?などです。特にこの情報においては”地方であればあるほど遅れている”のは事実です。我々も長崎県がどうか?などほとんど気にしていません。
全国のティエラコム校舎同士で常日頃情報交換や勉強会を実施しています。

以上、私の考えを書かせていただきました。最後に大切なことを書きます。

休校による履修の遅れや大学入試改革など色々な不安はあると思いますが”条件はみんな一緒”です。なにより、しっかり実力をつけ、より多くの情報を手に入れ、他の人と全国レベルでどれだけ差をつけるかによってはむしろチャンスだと思っています。
私は自校舎の生徒に「変化が起きるときは他人と差をつけるチャンス」と常日頃伝えています。現に、休校期間の学習でも差はついているし、共通テストの変化などの情報に遅れている生徒は山ほどいます。ドライな話ではありますが、この人たちと差をつければ自校舎の生徒の合格可能性は間違いなく上がると思っています。入試は何点取ったら合格ではなく、他の受験生と比べてどうか?の椅子取りゲームです。

それに加え、自分でなんとかするという意志・能動性を持ってください。我々などのプロにアドバイスを求めるのはもちろん大切だと思うし、ぜひ頼ってほしいとも思っています。
しかしながら、周りの支援をあてにしすぎて、自分でなんとかしようという意志が弱い人は根本的に成績は上がりません。大学入試は、大学側がより良い生徒を入学させるために『選抜』を行うものです。学力だけでなく”自分が大学からほしいと思ってもらえる人材かどうか”を様々な側面で見直してください。
実際に入試改革もそのような方向で動いていますよね?私は当然だと思いますし、私が大学の先生でもそうします。HPでインタビュー動画を掲載している金出・池田なども18歳とは思えないほど立派です。

ここまで長い文章を読んでくださった方、ありがとうございます。多分ここまで読んだ人は「じゃぁ、結局どうすればいいんや!」というツッコミは入っていると思います(笑)。
具体的なことについては各個人によって話は全然違うし、ここに書くと語弊を生む可能性が多いので、がっつり触れないようにします。
なにより、書ききれない(笑)。

長崎県庁前校では外部生の学習・進路相談も簡単でよければ受け付けています。
先日は離島在住で医学部を目指している人と電話で30分進路相談をしました。

お電話番号 095-811-4538 に電話して「副校長の福田いますか?」と言ってもらえるとテンション高めの変な人が出てきます(笑)。
もちろん、直接来校していただいても構いません。
ご来校の前にはお電話いただけると幸いです。

長崎の高校生は価値観を少し修正して、情報をもっと入れれば必ず進学実績は伸びると思っています。

地方でも勝てる大学受験。それを実現することが私の夢です。

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