暗記が苦手です。よくある質問コーナー

校長の福田です。

いよいよ大学入学共通テストまで残り100日を切りました。受験生の緊張感もやや高まってきているように感じます。

さて、今回のブログでは“暗記”についてです。 入試が近づくにつれて覚えることが多く、1・2年生でも定期考査前に焦っている人をみかけますね。

私がこの業界に入ってから、生徒・保護者の両方から一番多く聞かれたのがこの暗記についてです。

◎私は暗記が苦手で...

◎うちの子は暗記が苦手で...

◎どうしたら暗記ができるようになりますか?いい方法は?

今回のブログは私なりに“本質的”なことにフォーカスして話します。 ちょっと過激な発言になるかもしれませんが、よく思わない方はご覧にならないようにしてください。(炎上コワイヨ...)

大前提として、暗記が苦手!できない!という人は大学入試を諦めてください。 これは、苦手である(あるいは苦手だと思い込んでいる)ことに嘆くだけなら、という意味です。どうしたらできるようになるか?という建設的な議論をしないかぎり、もうあきらめるしかないです。

なぜなら、論理的思考力や忍耐力とか、受験に必要な力は様々ありますが、一番大切な力は暗記力(知識を身に付ける力)だからです。なんだかんだ言っても、受験は暗記力です。もっと言うと、暗記力さえあれば、思考力を補うこともできる場合が十分あります。 体力に自信ないという人がマラソン選手になりたいというようなものですから、特に、旧帝大レベルに合格したいということは、インターハイに出場するようなものです。 これは、なんとなくわかっていただけると思います。

では、どうしたら暗記ができるようになるの?という本題に入ります。 これは私の経験則から来る一意見であるので、科学的根拠を実証したものではありません。 どうしても個人差があることを十分ご理解ください。

そもそも、“能力的に暗記ができない”という人がいたとすれば、社会生活に支障がでていると思います。周囲の人間の名前、住所、電話番号、地名、などなど... 覚えていることって意外とあります。我々はどうしてもできないことにばかり着目しますが、できていることに着目すると見えるものは変わります。 ここで考えたいのは、覚えているものとそうでないものの違いはなんでしょう? 例えば、親・担任の名前と歴史上の人名を比較して、情報量は変わらないのに覚えることができたり、そうでなかったりします。

その違いは何かを考えてみると、情報の接触(使用)回数が違うことに着目できます。だって、友達の名前いちいち忘れてたら生活できないですよね(笑)

そうであるならば、覚えたい事項に対しての接触回数を増やせば暗記はかなりできます。 苦手な人ほど机について時間かけて1発で覚えようとします。 演習が大切というのは、演習の量(回数)で定着が図れるからですよね。

長崎県庁前校では生徒の暗記力向上の具体例として、ポケットサイズのミニノートを全員に配布しています。これは私が高校生の時に、どうすれば暗記ができるか試行錯誤してうえで一番効果があった方法です。 学校や塾の授業、宿題や問題集で「これ覚えなくちゃ!」と思ったものはすぐにそのノートに書き込み、それを移動時間、授業前、食事中、全校朝礼の前などに軽く回数多く目を通すことです。 このちょっとした隙間時間をかき集めると、回数はもちろん莫大な時間になります。それだけ机について学習する別の勉強の時間確保もできます。

このように具体例も大切ですが、私が普段から生徒に以下のことを伝えています。

「できないと言うのは簡単である。できないことを受け入れて諦めるのか、どうすればできるようになるのかを考え続けるのかで大きな差が生まれる。」

このように答えの無い課題に対して解決をしていく能力こそが受験で求められるし、もっと言うと社会に出たときに求められるのではないでしょうか?

私は学生の皆様に、全国・世界で活躍できる能力を身に付けて社会に出てほしいと願って、この仕事をしています。

10+